むくみ(浮腫)
むくみ(浮腫)は、全身に出る場合と顔や手足などの一部にあらわれる場合に分けられます。
全身の浮腫は心臓や腎臓などの内科的病気が原因となり、一部の浮腫は何らかの原因により血液循環が滞ることが原因になります。
多くの場合は、生活習慣が関係していて、長時間の同じ姿勢・塩分のとりすぎ・暴飲暴食・睡眠不足・過労等があげられます。
一日のうち、症状がとれる場合で、翌日に症状が出ない時は問題ありませんが、毎日継続して症状が出たり、一日中とれない場合は要治療の対象です。
※薬の副作用が原因で、浮腫があらわれる場合も考慮
漢方的には、「風邪から引き起こされる顔の浮腫」と、「体内の水を動かす力の低下で浮腫」、さらに、「身体が冷えることにより体内の水が巡りにくくなり浮腫」などが主な原因と考えています。
<体内の水を巡らせる力を減らすもの>
- 〇冷たい飲み物の摂りすぎ(ビール・炭酸飲料・ジュースやお茶など)
- 〇睡眠不足や昼夜逆転の生活
- 〇過労の継続
- 〇加齢(年齢高くなれば発症率も高く)
- 〇先天虚弱(生まれつき虚弱で、慢性疾患を患うことがあった人)
- 〇気温差の大きい春と秋に、月経期間および月経前後で薄着した(冷えた)
- 〇慢性疾患を長く患う
※旅行・転勤・引越や大きなイベント準備などで一時的に眠りにくくなることは除きます
<症例>
38歳女性 152cm 47kg
- 発症:
- 1年前くらい
- 主訴:
- 朝起きると顔(特にまぶた)がむくんでおり、昼過ぎに一度良くなってから夕方に足がむくむ
- 随伴症状:
- 慢性疲労感 下肢の冷え症 腰痛 食欲不振 軟便
- 性格:
- 温厚
- 憎悪因子:
- 多忙時
- ○判断
- 水の運行力である陽気が不足し始める年齢ではあるが、通常の生活では浮腫にはなりにくい。
ただ、陽気を生む脾陽が虚弱な体質であると、朝は顔の浮腫。夕に下肢の浮腫となる。
食欲不振で食少でも脾の運化不足により、身体に不要な水を生み、浮腫と冷えの陰邪となる。 - ○治法
- 温陽散寒 益気健脾
- ○方剤
- 辛熱の乾姜で中焦を温めて、陽気を振奮して裏寒を除き、甘・微温の人参は脾胃の気を補って運化を強め、昇降回復させ、甘温の白朮が健脾燥湿の効より人参を助け、大辛大熱の附子で補腎温陽し、化気行水を強めて水気を除く
- ○経過
- 服用7日くらいでは、症状が出たり出なかったりであったが、1か月間服用後は無症状に。
ご相談の多い病気
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