夜間頻尿(夜中に何回もトイレに行きたくなる)
夜間に何度も尿意で起きる原因のひとつに、水分の取りすぎ、薬の作用で尿量が増える、腎不全や糖尿病など基礎疾患があり・・・多尿になっていることがあげられます。
他にも、膀胱が小さくなったり、炎症による刺激や残尿があり膀胱容量が減少すると、頻繁にトイレに行きたくなります。
また、尿量も機能的にも正常であっても、精神的な要素(心因性頻尿)で、トイレが近いということもあります。
漢方的には、加齢により足腰が少し衰えるようになると、腎の水分再吸収(蒸騰気化)が衰え、特に身体の活動が休息に入る時間帯である夜間は、さらに、再吸収機能が弱くなるので夜間に何度もトイレに行くようになると考えるのが一般的です。
また、漢方では、”腎”と”心”(心臓ではなく思考や意識・睡眠などに働く臓)は相交していると考えられ、”心”が正常に機能しない(眠りが浅い・眠れないなど)と、対する”腎”が影響を受けて、夜間頻尿となることもあります。
夜間頻尿を軽くする生活習慣
- 水分のとり過ぎに注意
- 身体を冷やす冷たい飲み物は飲まないようにする(温かい飲み物にする)
- ウォーキングなどの運動を続ける
- テレビをつけたまま寝ない
<症例>
71歳男性 171cm 72kg
- 発症:
- 10年前くらい
- 主訴:
- 以前は夜1~2回だった夜間尿が、徐々に増えてきて、現在毎夜5~6回
- 随伴症状:
- 腰痛・朝、顔がむくむ
- 性格:
- 温厚
- 憎悪因子:
- 冬時期、身体が冷えるとき悪化
- ○判断
- 加齢により、腎精が衰えたことと、毎晩のように冷たいビールを大瓶2本飲んで、身体を冷やし冷たい水をかかえている。寒飲の陰邪も弱った腎陽をさらに不足させて、陰気が盛んになる。
夜間はさらに"蒸謄気化"と封臓が出来ずに夜間頻尿となった。
陽気不足は水の停滞を起こすので、身体の上部=顔にむくみが朝にある。少ない陽気も昼ごろになるとめぐるようになるので、日中くらいにむくみが解消される。 - ○治法
- 温陽利水
- ○方剤
- 主薬である大辛大熱の附子は通常より加量として、その重要な効で補腎温陽し、化気行水を強めて水気を除くとともに、白朮と茯苓で脾運も強めて水湿の産生を防ぎながら水気を除く。
辛温の生姜は通陽散水の効によって附子を補助しながら、温胃の力で白朮と茯苓の運脾を助ける。 - ○経過
- 1か月服用後は1日に平均4回まで減少、3か月継続後は2回(時に3回)まで減ってきた。その後継続中
ご相談の多い病気
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