高血圧症
新日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」が、新しくなり、高血圧がⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度の3段階に分けられました。
- Ⅰ度高血圧
- 収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99
- Ⅱ度高血圧
- 収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99
- Ⅲ度高血圧
- 収縮期血圧180以上 かつ/または 拡張期血圧110以上
<高血圧の原因>
- ○遺伝的要因
- 両親ともに高血圧であれば、血圧が高くなりやすくなるという統計があります
- ○塩分過剰
- 血管内の浸透圧一定に保たれていますが、塩分を過剰に摂ると、浸透圧を保つために血管内の水分量が増えて血圧が上がるといわれています。
- ○運動不足
- 運動すると、身体が熱くなり、血管が開いて血液の流れが良くなります。また、汗をかくことにより、毛穴が開いて体内に鬱した滞り(憂鬱やイライラ)を発散させることが、血液循環改善の助けをしてくれます。
- ○ストレス
- 精神的な負担や、身体的な負荷が過剰にかかり、心身の緊張を高める交感神経系が活発化して、脈が早まり血圧上昇や体温も上がります。
- ○40~50歳をすぎると
- 加齢とともに末梢循環の流れも悪くなりやすい等の血管老化が原因で血圧が上がりやすくなります。生まれつき虚弱な体の人や、睡眠不足や、暴飲暴食等を繰り返してきた人は、早期に血圧異常があらわれやすくなります。
- ○性格
- 怒りやすくイライラしやすい人や、些細なことでも深く考え悩み続けてしまいやすい人
- ○冷えのぼせ
- 漢方的な考え方になりますが、足腰が冷える人や、頭部や首にのぼせがある人、または、両方ある場合に、身体は冷えのぼせの状態にあります。身体の下部の冷えや、身体の上部のほてりが、血液循環を乱し、血圧を上昇させることがあります。特にイライラも伴う場合は、発症率をさらに高めます。
<症例>
53歳女性 156cm 48kg
- 発症:
- 閉経前の49歳頃より
- 主訴:
- 高血圧(以前は低めだった血圧が閉経前から収縮期血圧が140超、拡張期血圧が90超に)
- 随伴症状:
- イライラ 足の冷え 首の凝り 時に頭痛(更年期症状)
- 性格:
- 真面目
- 憎悪因子:
- 忙しい時、イライラするとき、高くなる
- ○判断
- 閉経頃ということで、生殖機能の衰え及び、足の冷えも伴うことから、腎陰陽両虚、イライラしやすくなったことから、虚陽上浮による血圧上昇
- ○治法
- 陰陽双補 温腎潜陽
- ○方剤
- 辛甘化陽と酸甘化陰の性質を持つ桂枝湯で陰陽を補い、附子で補腎陽して足腰の冷えを除き、重鎮固渋の竜骨と牡蠣で潜陽入陰させて天麻で熄風
- ○経過
- 2か月で効果がみられるようになり、5か月継続後、血圧が安定してきた。
ご相談の多い病気
- 自律神経失調症
- アトピー
- 不妊・子宝相談
- ダイエット
- 肩痛・肩凝り
- 子宮内膜症
- 無月経・月経不順
- 高血圧
- 低体温
- 糖尿病
- 突発性難聴・耳鳴り
- 不眠
- 頭痛
- 腰痛
- めまい
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- 夜間尿
- 冷え症
- 神経痛
- 汗が止まらない
- 逆流性食道炎
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- 食欲がない(食欲不振) 胃腸の不調
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- あざ しみ
- 湿疹(しっしん) 蕁麻疹(じんましん) ニキビ
- 帯状疱疹 後遺症
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- 高プロラクチン血症
- 子宮筋腫
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- 痛風(尿酸値異常) 足の痛み・腫れ
- その他
- おしっこ(尿)が出にくい 排尿困難
- タンパク尿 尿糖 尿の泡 尿の濁り
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- 失禁 尿もれ おねしょ
- 尿路結石 尿管結石 腎臓結石 排尿痛
- 認知症 記憶障害 物忘れ 思考力低下
- 膀胱炎 排尿痛 排尿困難 陰部の違和感 頻尿
- 月経異常
- 月経痛 生理痛(月経困難症)