肩痛(五十肩・四十肩)
五十肩は、50代を中心とした中年以降、肩関節周囲組織の衰えはみられるものの、明らかな原因が無く発症して、肩関節の痛みと肩が上がらないなどの運動障害を起こすとされています。
漢方的には、筋肉や腱の動きに関係する肝(西洋学的な肝臓ではなく漢方的な臓としての肝)という臓と、骨や軟骨と密接な腎(西洋学的な腎臓ではなく漢方的な臓としての腎)が衰えた状態=中年以降に起こりやすくなります。
気温の低い冬や、気温差の激しい初春の時期、夜寝ているときに肩が冷えて血管が収縮し、血行を阻滞するために痛みを起こすと考えています。(不通即痛)
肩が上がらないという状態の原因としては、より強い冷えの影響を受けたために、筋肉が収縮して固まって上がらなくなった。と考えます。
<五十肩 四十肩になりやすい人>
- ○加齢とともに(中高年)
- ○冬期やクーラーの効きすぎなど、冷える季節や環境
- ○身体を動かさない(特に肩の運動の少ない人)
- ○冷たい飲み物のとりすぎ
- ○血液の巡りが良くない人
<症例>
57歳男性 168cm 71kg
- 発症:
- 3か月前
- 主訴:
- 肩がうずいて痛む、上げにくい
- 随伴症状:
- 高血圧・夜間頻尿・足腰の冷え
- 憎悪因子:
- 朝起きてすぐ(緩解因子:風呂で温まるとうずきが緩む)
- ○判断
- 年齢的に肝腎両虚で筋骨のおとろえがあり、特に冷えが下肢にあることから、腎陽不足の方が顕著である「同気相求」により、寒邪が容易に侵入して、気血運行を阻滞。
さらに体格が胖(ややぽっちゃり)で、痰湿多く、もともと気機阻滞しやすい体質であったため、強く気血の運行が阻滞された。 - ○治法
- 調和営衛 散寒祛湿
- ○方剤
- 辛温の桂枝が通陽散寒して、風寒の邪を発散して除き、辛温の生姜は、表邪の発散を強め、大辛大熱の附子とともに桂枝を補助し、苦温の蒼朮は祛湿に働く
- ○経過
- 14日経過時は改善3割程度と弱く、28日経過で痛みはほぼ消失したが、肩の動きは悪く、42日経過でようやく本人が満足いく改善が得られた。
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